不動産用語集

用語の頭文字

あ行

青田売り

本来は「稲が十分に成熟しないうちに収穫高を見越してあらかじめ産米を売ること」という意味。不動産業界では未完成の宅地や建物の売買等の事を言う。

青田売りについては、宅建業法により広告の開始時期の制限、工事完了時における形状・構造等の書面による説明、契約締結等の時期の制限、手付金等の保全の規制を受ける。

RC造(鉄筋コンクリート造)

住宅やビル、マンション等に広く使われている。引っ張る力に強い鉄筋と、圧縮力に強いコンクリートを組み合わせた構造。

重量が重いが、遮音性に優れ、熱容 量(熱をためる能力)が大きいので暖まりにくく冷めにくい(内部の温度変化が少ない)という特徴があり、耐火性にも優れている。

一時金

不動産を賃貸借する時に、賃料とは別に借主が貸主に一時的に支払う金銭の事。

権利金、保証金、敷金、礼金、更新料、名義書替料等がある。

賃貸借契約の終了時に全額または一部を借主に返還されるものとされないものがあるので注意。

売建住宅

デベロッパーが宅地を分譲した後、購入者と建築請負契約を結び、その土地に一戸建てを建設して引渡す方式の事。

土地を売ってから建てるので「売建」、ある いは建築する条件を付けているので「建築条件付き」「停止条件付き」とも言う。

予めデベロッパーが建てた住宅を購入する「建売住宅」と異なり、購入者が自 分の意向に沿った設計プランを選択できて、自由度は高いが、施工は売主または売主が指定する建築業者に限定される。

オーナーチェンジ

投資用にマンションや戸建て住宅を購入し、その物件を賃貸している所有者(オーナー)が、賃借人の入った状態のまま他へ売却すること。

入居者側からみると 家主が変わることになる。

ここ数年、急激に増えているワンルームマンションにこの種の取引が多く、購入者は新たに入居者を探す必要がないというメリットが ある。

か行

カーポート

敷地内の駐車スペースのうち、屋根のあるものはガレージ(車庫)、露出(青空)のものをカーポートという。舗装の有無は関係ない。

基準地価格

都道府県知事が、毎年7月1日現在における各都道府県内の基準地の標準価格を10月頃に公表するもの。

国土利用計画法による土地取引の価格審査の指標とすることを目的としている。

調査対象は公示価格(都市計画区域内)とは違って全国的である。

経年劣化

建物の建具、空調機、給湯器などの付帯設備は年数がたつにつれ性能が低下する。

中古建物売買のときはどの程度使用できるのか確認が必要である。

建ぺい率

敷地面積に対する建築面積(建物の水平投影面積)の割合(%)。
例えば、敷地面積が100平方メートル、その敷地上にある住宅の建築面積が50平方メートルならば、この住宅の建ぺい率は50%ということになる。

建物の建ぺい率の限度は、原則として、用途地域ごとに、都市計画によってあらかじめ指定されている。

公図

登記所にある旧土地台帳の附属地図を公図という。土地の区画や地番が記入されているので、土地の事実概要を知ることができる。不動産取引における重要な資料として機能しているものの、古い資料なために精度が低く、弊害も発生している。

 

さ行

債権

特定の相手方に、対して、ある行為をするよう請求する権利。⇔債務契約によって発生する。

民法による契約の種類:贈与・売買・交換・消費貸借・使用貸借・ 賃貸借・雇傭・請負・委託・寄託・組合・終身定期金・和解の計13種類、当人の合意で新・契約可契約以外によって発生する。

民法の法定債権事務管理・不当 利得・不法行為の計3種類。

市街化区域

住宅やビル、マンション等に広く使われている。引っ張る力に強い鉄筋と、圧縮力に強いコンクリートを組み合わせた構造。

重量が重いが、遮音性に優れ、熱容 量(熱をためる能力)が大きいので暖まりにくく冷めにくい(内部の温度変化が少ない)という特徴があり、耐火性にも優れている。

敷金

建物の借主が、賃料その他賃貸借契約上の債務を担保するため、貸主に交付する金銭をいう。
敷金は、契約が終了した場合に、未払賃料等があればこれを控除したうえで借主に対して退去後に返還される。

修繕積立金

管理組合が管理費とは別に共用部分や付属施設などの修繕を目的とした長期計画に従って修繕を実施するために、区分所有者から毎月徴収した金銭を積み立てたものである。
管理費と同様、一般的に専有部分の専有部分の面積の割合で月額料金が定められている。

隅切り

道路と道路が交差する部分の敷地の角を切り取り、道路に提供することで車や自転車、人などの交通安全を図り、車両の転回を容易にさせるもの。

セットバック

2項道路(建築基準法第42条第2項の規定により道路であるものとみなされた幅4m未満の道のこと)に接する場合において、建物を建築・再建築する際、道路の中心線から2mとなるよう敷地の一部を後退させることをいう。
なお、セットバックした部分は道路とみなされ、建物を建築することはできない。

接道義務

都市計画区域内において、建築物の敷地が建基法上の道路(自動車専用道路を除く)に2m以上接しなければならないことをいい、建築物およびその敷地の利用 の便宜、避難・消防活動の確保等を図るため、道路のないところに建築物が立ち並ぶのを防止することを目的としている。

なお、大規模な建築物や多量の物資の 出入りを伴う建築物などについては、その用途または規模の特殊性に応じ、避難または通行の安全の目的を達成するため、地方公共団体は、条例で敷地と道路の 関係について必要な制限を付加することができることとされている(建基法43条)。

底地

借地権の付着している宅地における当該宅地の所有権。

つまり、宅地に建物の所有を目的とする地上権・賃借権を設定した場合、その宅地の所有権を指すもの。

所有権に地上権・賃借権を設定すると地主に帰属する不完全所有権と借地人に帰属する借地権とに分かれるがこの不完全所有権が底地である。

た行

宅地建物取引業

以下の2点を満たしていること

①宅地または建物について売買又は交換 売買、交換又は賃借の代理、売買、交換又は賃借の媒介

②以上の行為を業としておこなう事業とは不特定多数の者の為に、反復継続して行う行為で営利を目的としているかは問題ではない。

地役権

地役権は、自己の土地の便益のために、他人の土地を利用する権利。

たとえば、自己の土地と公道との間にある他人の土地を通行するための地役権、他人の土地 を通って自己の土地に川の水や水道を引くための地役権、自己の土地の採光を確保するため隣地に一定の高さをこえる建物を建てさせないための地役権など種々 考えられる。

いずれも、他人の土地を全面的に使用するものではなく、その一部を利用するにとどまる点では、地上権や永小作権とは違いがある。

高圧電線の下 にも設定されている。

仲介手数料

宅地建物取引業者を通して不動産を売ったり買ったり、あるいは貸したり借りたりする場合に、媒介契約にもとづき、宅地建物取引業者に成功報酬として支払うお金のこと。
媒介手数料(媒介報酬)ともいう。

2×4工法

木造の分類。

木材で構成された枠組みに構造用の合板等を打ち付けた壁や床で建築する工法。

断面が2インチ×4インチの枠を使用するので2×4工法(枠組み壁工法)と呼ぶ。

定期借地権付き住宅

平成4年に施行された新借地権付きの住宅。

借地代を払ってその上に建物を建設できる。

一定期間の契約が終了すると、土地は更地にして返還するか、建物部分の買い戻しを請求しない契約をした住宅。

定期借家契約

平成12年3月1日の改正法施行により、借家契約時に貸主が「期間の満了により契約が終了する」ことを借家人に対して、公正証書などの書面を交付して説明する場合には、賃貸期間が終了すると借家契約も終了し、借家人は退去しなければならないとする契約。
原則として契約の更新はできず、再契約には貸し主・借家人双方の合意が必要である。

テラスハウス

2階建ての連棟式住宅のことをいう。
隣家とは共用の壁で連続しているので、連棟建て、長屋建てともいわれる。
各住戸の敷地は、各住戸の単独所有となっている。

登記済証

登記完了後、登記原因証書または申請書副本に登記官が登記済の旨の記載をして、登記権利者に返還する書面。

この登記済証を所持していることで正式な権利者 と推測される。

次の移転登記の際には、この登記済証を提出する。

登記済証は紛失しても再発行されず、その場合は保証書で代用する。

な行

内容証明郵便

郵便物の特殊取扱制度のひとつで、郵便局で郵便物の写し(謄本)を2部作成し、原本を受取人に配達し、写し(謄本)をそれぞれ差出人と郵便局が保管し、文 書の内容と日付を証明する制度。

ちなみに、最近ではインターネットにより24時間対応の電子内容証明制度サービスも利用できる。⇒e内容証明

日影規制

中高層建築物によって近隣の敷地に生じる日影を一定時間内に抑えて、近隣の日照を確保するための建築基準法上の規制のこと。

地方公共団体が条例で指定する 区域内にある一定の高さ以上の建築物が、冬至の日の午前8時から午後4時まで(北海道のみ9時から3時まで)の間、その場所に一定時間以上続けて影を生じ ないように建物を計画することを義務付けたもの。

抜き

業者に不動産取引の媒介を依頼し、その結果知った物件等を、その情報元の業者を通さず取引を成立させることをいう。

不動産取引には、多くの業者が関与する 場合があり、結果的にその中の特定の業者のみが最後まで関与した場合、それが抜きに当たるのか、単に競争に勝ったにすぎないのか、その判定は個々のケース による。

法地

法面(のりめん)ともいい、実際に宅地として使用できない斜面部分を指す。

これは、自然の地形によるもののほか、傾斜地の造成に当たって、土崩れを防ぐた めに造られる場合がある。

表示規約では、法地も傾斜地に含まれるとされ、一定割合以上の傾斜地を含む場合は、その面積を表示しなければならないとされる。

は行

媒介

不動産の売買・賃借を不動産業者に依頼するときに結ぶ契約の一つ。

専任度によって、一般媒介、専任媒介、専属専任媒介に分かれる。

仲介と同義語。

曳屋

建物を壊さずに所在位置を移動させることをいい、この場合建物の同一性は失われず、登記上の問題として所在地番変更の登記をすることになる。

不動産取得税

不動産の取得を原因として、その取得者に対し課される都道府県税。

所有権移転登記の有無に関係なく、取得者に納税義務がある。

課税標準は固定資産税評価額。一定の条件を満たせば減免される。

併用住宅

店舗・事務所・作業所など業務に使用される部分と居住の用に供される部分とが結合した住宅。(例、店舗付住宅・事務所付住宅など)

法定地上権

不動産の競売が行われた場合に、法律によって設定されたとみなされる地上権をいう。地上権は、本来契約によって設定されるのであるが、その例外である。同 一所有者に属する土地、またはその上にある建物の一方について抵当権が設定され、それが実行された場合には、建物はその存立根拠を失ってしまうので、建物 のために地上権が設定されたものとみなされるのである(民法388条)。

民事執行法81条も、強制競売について同様の定めをしている。

なお判例は、土地、 建物の双方に抵当権が設定された場合にも、民法388条の類推適用を認めている(最高裁昭和37年9月4日民集16巻1854ページ)。

ま行

間口

住宅の敷地と接している部分の道路の長さをいう。慣習的に、3間間口(約5.4m)、3間半間口(約6.3m)という使い方をする。(1間は約1.8m)

民民査定

個人や企業間どうしで境界を確定すること。⇒官民査定。

 

名義変更料

借地上に建物を所有する借地人が、建物を第三者に売却しようとする場合、建物所有の基礎となっている土地の利用権(借地権)も建物と一緒に譲渡しなければ 第三者は建物を取得しても利用することができない。

借地権の譲渡に際しては賃貸人(地主)の承諾が必要とされる。

この賃借人の承諾を得るために支払う承諾 料のこと。

申込金

希望の不動産を確定するため売主、仲介業者に支払うお金。

手付金とは性質が異なるため、売買契約調印前に申込を解除すれば返還される。

同意味⇒申込証拠金。

モジュール

基本となる寸法のこと 住宅の場合では、和室の帖数などで、関西間とか、京間、団地間などはそれぞれ寸法が違うので、タンスの収納などに支障が出ることも有ります。

間取り図だけでなく、モジュールを確かめておくと良いでしょう。

や行

矢印看板

不動産の売出しの時に道順を誘導するための看板。

電柱などに許可なく設置し、売出しが終わると撤去するのが普通だが一部の不動産業者は宣伝のため放置している事もある。

床下換気口

主に木造住宅の基礎部分に設けられる小さな開口部。

床下の通風を良くして湿気を防ぐ目的をもっており、建築基準法では壁の長さ5mごとに設けるように定められている。

容積率

建築物の延べ面積の敷地面積に対する割合のこと。

容積率制度の目的は、建物の容積率を各地域の実情に応じた一定の割合にすることによって、道路等の公共施設の能力に即応して公共施設の機能の維持増進を図るため。

予告広告

広告などの開始時期に適合しているが、価格などが確定していないため、直ぐには販売等ができない物件の、販売開始時期を予告する広告 予約や、手付け金などで、順位を確定するような行為はできない。

ら行

ラーメン構造

柱と梁の接合部を動かないように接合(剛接合)することで、地震などの水平力に抵抗するのが、ラーメン構造。鉄筋コンクリート造、鉄骨造に用いられる。

木造の軸組のように壁や開口部(窓など)にあまり制約を受けない。

ブレース構造にくらべ柱などが多少太くなる。

リノベーション

建物の更新(リニューアル)のために行なう通常の修理よりも大規模な工事。

外壁の補修や建具、窓枠などの取替えなど、全体的に行なうもの。

建替えとは違う。

ルーフバルコニー

マンションなどで階下の屋根部分をバルコニーとして利用したもの。

ルーフテラスとも言う。

一般的には通常のバルコニーよりもスペースが広く、最上階に設けられていることが多い。

礼金

建物の賃貸借契約を締結する際に、借主から貸主に対して、謝礼として支払われる金銭をいう。
契約が終了しても通常、借主に返還されない。

レバーハンドル

扉の開閉用の把手。ノブの代わりにテコの把手を付けたもの。

老人や子供、荷物で両手が塞がっている時などは、レバーハンドルの方が開閉し易い。

路線価

国税庁が、毎年1月1日現在における評価対象地の道路沿いに標準的中間画地を想定し、同一価格と認められる範囲を一つの路線価として表示するもの。

相続税や贈与税等を課す場合の財産評価などに用いられる。